ホーム六甲教会についてお問い合わせ

  「あけましておめでとうございます!」
                                         主任司祭 松村信也

 新たな年を迎えた六甲教会は、『信仰年』も新たに年を迎えました。ようやく希望の光が見えてきたこの年、その光に向かって力強く新たな確信と信頼、希望のもとに信仰を改めて「宣言」し、典礼を通して信仰を熱心に「祝い」、同時にそれを生活の中で「証し」するようにと促されています。

 “心機一転、心新たに光へ向かって歩む”どのように歩むのか、そんなことを考えていたある夜、六甲教会の古き良き時代の写真に目を走らせていました。戦後間もない頃から現在の聖堂献堂までの懐かしい写真の数々を興味深く見ていくうちに、あることに気づかされたのです。それはどの写真もみな喜んでいる人の顔ばかりなのです。それらはみな、お祝いごとの写真であったから、新しい教会・発展する教会共同体という明るい希望の光が見えていたからでしょうか。しかし、現在も希望がなくなったわけではないのです。希望はあるのに、その希望の光を別のところで探そうとしているのではないでしょうか。希望の光は、イエスの言葉にあり、その言葉は教会共同体の中に、私たち一人ひとりの心の中にあるのです。

  ところが多様な共同体の中には、多様な価値観がひしめき合い、これこそが一番とそれぞれ主張し、その結果“あれもこれも”と八方美人活動の疲れからか、喜びが消されているのです。喜びの無いところに人は、誰も集まりません。

  そこで多様性の一致を活性化するには、先ず、@「教会に集う者すべて神から愛されている。」A「神の言葉を聞く為に神から呼ばれている者である。」B「主が心を引かれてあなたを選ばれたのは、あなたが誰よりも優れていたからではなく、誰よりも貧弱であった。」ことを想起するのです。私たちの共同体、それは神がイエスを中心にした輪(和)を切望しておられます。その輪は、信仰、希望、愛の輪です。

  なぜならイエスは、私たちの為に「自分自身を捧げます。かれらも真理によって捧げられた者となるためです。」と父に向かって懇願されたのです。

  新たな年、新たに信仰年を祝いながら、共同体の頭であるイエス・キリストを核として集う地区会の中で、“つながり”の輪が、さらに新たな確信と信頼を互いに深め、その“絆”が光となって輝くことが出来ますように。この絆こそフランシスコ・サビエルたちが体験した「宣教」の喜びであったでしょう。「宣教」、それは互いの信頼を深め、戴いた信仰を確信することによって日々の生活に喜びをもたらし、同時にまわりの人々にもその喜びを伝えることが出来るのではないでしょうか。  神に感謝

 

ページ先頭へ ホームへ
 六甲教会について お問い合わせ
(C) Copyright 2002 Rokko Catholic Church. All Rights Reserved.