「一年の計は、元旦にあり」と言われます。もうすでに新たな計画、新たな目標を立てられた方、まだこれからの方、否、立てない方なのでしょうか。
「今年こそ!きっと良い年になるように、目標を達成できますように」と願う反面、今の世の中、景気回復の兆しもなく、更に悪化の予想を聞かされるとき、その目標さえも脳裏からかき消されるような思いがします。
そんな思いを知りながらも、真新しい暦を目にするとき、何故か心の中まで真新しくなるような気がしてまた、「今年こそ!」という勇気を戴きます。
新しい年を祝うこと、それはただ単に一年の始まりを喜び祝うことではなく、今日まで過ごしてきた過去への精算と、来たる新しい年への期待に込められた願いを伴っているのです。
「『できれば』と言うか。『信じる者には何でもできる。』」と言われるイエスの言葉を、今日もう一度しっかりと心に刻みましょう。今の時代だからこそ具体的な目標を持って、明日を信じて生きる。そのためにイエスは、この世に来られ私たちの中にお生まれになったのではないですか。"イエスのご降誕"、それは私たち一人ひとりを救うため、私たち一人ひとりを神の国に導くためです。
「今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった。願いなさい。そうすれば与えられ、あなたがたは喜びで満たされる。」イエスが、私たちに約束してくれたこの言葉を思い出して下さい。
たとえ希望のない社会、否、持てない社会であっても、たとえ前の年が悔いの残る年であっても、目の前に開けた年は、私たちのものです。良くするのも、悪くするのも私たち自身ではないでしょうか。
「恐れるな、私はあなたと共にいる。」さあ、共にいてくださる神にすべてを委ね、新たな年も、いつも"新たな命"を丹精に生きる力を戴けるよう、神に向かって共に歩み始めましょう。キリストによって、キリストと共に、キリストのうちに。