２月９日の灰の水曜日から、今年の四旬節が始まります。

　灰は、在ったものが燃えてなくなってしまった後に残ったものです。その灰を頂くことによって、また新しく、ゼロからのスタートをする必要があります。今、自分にとって何が大切か、神様の前に立った"私"に大切なものは何か、このことを考える季節です。初心に戻って、原点に戻って、心の奥に戻って考え、そして出発をする季節です。

　言葉遊びの様ですが、悔い改める心・改心と、神へ向ける心・回心と、全ての人・ものに対して開かれた心・開心は、日常生活の中で必要な３つの心と言えるでしょう。
　毎日、様々なできごとが起こります。そこには淋しさ、孤独におちいる時、つらいこと、そして痛み等あります。これらがあるから日々、自分を磨いて、新しい出発をし、そして私たちはもう一度、神様のところに戻れるのです。

　ひとりひとりの反省（改心）は、私たちの心の中に変化を起こし、それが自分を他の人に受け入れてもらえる材料となり、また、自分が他の人を受けとめる材料（開心）になります。そうして恵みを受けとめ、新たな体験をする（回心）ことでしょう。

　あなたの好きでない人からも神様は語りかけて下さっています。あなたが今のままならば、その言葉もあなたに届かないでしょう。"私が変わる"、まずそうしなければ、他の人は変わりません。自分の使い方によって、様々なできごとがプラスにも、マイナスにもなる。心の持ち様が大切です。
　自然も繰り返し変化します。その変化はわずかでも明らかに目に見えています。四旬節の準備として、私たちの心の変化を求めていきましょう。

God bless you.
祈りのうちに。
バレンタイン・デ・スーザS.J.