"感動したワ"という声があちこちから聞こえてきました。出ない声をふりしぼって、やっとハレルヤを歌い終わった耳に、何とも言えない喜びが拡がってゆきました。 私にとっては三度目のメサイヤ、年毎に体力が衰え、全曲を立ち続けることがむつかしくなった時点で出演はあきらめようと思ってはいたのですが、カメラータの方々のすばらしいお声にまわりを取り囲まれて歌うと、つい自分もいい声になったような錯覚を起こしてとても楽しく歌えるのです。本当はついて行くのがやっとなのですが。 最後に「もろびとこぞりて」を聖堂いっぱいのお客様と一緒に、待降節の喜びをかみしめ乍ら歌い上げました。
(六甲混声合唱団・ゆりかごの会 宗行春子)