イエスの生涯に対する私たちの関心が少しずつ高まることによって、これからどのような生き方で自分の人生を送るか、少なくともその方向性が心の中に明らかに見えるようになるでしょう。
今週、ヨハネ福音書の中の「井戸でイエスと出会ったサマリアの女」(4:1-42)、「生まれつきの盲人をいやすイエス」(9:1-40)、「イエスの友人であるラザロ」(11:1-44)のシーンを中心にして、黙想していきます。この3つの出来事はイエスのところに集まってきた人々と彼との関係の意味を表す場面です。
この3つの出来事を丁寧に触れて、イエスはどのような形で「神のこと」に対する関心を人々の心の中に引き起こすか、人々と相互関係を保ちながら、イエスご自身はどのような感情で人々の反応を受けとめられるのか、ゆっくり味わいます。ヨハネ福音書で現れてくる人々の熱心さ、反応、テンション、心の変化、又は誤解等を想像しながら、人々の日々の生活に入ってきたイエスの存在は彼らの人生にとってどのような意味を持っていたでしょうか。イエスとの出会いは私たちの人生にどのような意味を与えてくれるかを見ていきます。
【聖書の参照】ベタニアでの香油(マルコ14:3-9)エルサレム入城(ヨハネ12:12-26)ヨハネ11:1-54、マルコ11:15-19。