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岡山教会 訪問報告

日 時: 2004年2月9日(月)
訪問先: 岡山教会の信徒、児玉寿美子さん
参 加: 桐原、藤井、福田

目 的: 地区会の先駆者としての岡山教会の地区会の実態や問題点をお聞きし、六甲での今後に反映する。児玉さんは桐原さんの古いお知り合いとの事でご紹介いただきました。

概 要:
・地区は行政の区割りによるもので、50弱ある。地区毎の人数には多少があり決して平均的なものではない。婦人会、壮年会は無く、教会行事や掃除などの全ての活動は地区が担当する。当然行事の大小により、複数の地区が担当することもある。
・児玉さんの地区は教会から遠いために、隣組の集まりの中、神父が出張して月1回ミサを行っていた。当時は教会建設の兆しもあり、参加者は資金集めや建設検討に盛り上がっていた。しかし、没計画となり、集会の場となった。
・最近では児玉さん宅で週1回、集会をしている(8名ほどの参加)。午前2時間霊的な読書や分ち合い、午後は昼食をとりながら懇談。その中で、個人的な悩みの相談や他人への助言など親睦の場となるとのこと。多分、そのようなことが出来る場と児玉さんのパーソナリティ故に、集まって来られるものと推測できます。
・聖書研究は名古屋カトリック研究所で考案された「セブンステップの分ち合い」を採用。聖書の所定された箇所を事前に読み、集会で感銘を受けた箇所などを発表し他の人の批評やアドバイスを受ける。又、人による解釈の違いなどを論じ合う、手法とのこと。
・司祭不足は岡山でも同じようだが、現在は司祭2名、協力司祭3名ということで、六甲と同条件。
・地区の内外を離れて数人のボランティアが病人、特に末期の方への心のケアに力を入れておられました。特に、児玉さんは"臨床パストラルケア"の資格を取られ、情だけではなく、アカデミックな手法で心のケアをやられておられます。
・気の付いたこと:ロビーに"はじめて教会へいらしたあなたへ"というリーフレットが置いてありました。内容は、『誰でも教会へ来て礼拝や聖書の勉強が出来ますよ』で、六甲でも採用をお願いしたい。

所 感:
岡山教会では、信徒はもともと地区に分かれていたので、地区に対する特別な意識は無いようだ。ただ、地区集会を頻繁又は定期的にやっている地区は少ない。地区会の最大の役割は分ち合いでしょう。祈りの集会や弱者への援助などがその行動でしょう。多分児玉さんは教会のリーダー的な存在でしょうし、非常にまじめに、活動されていることが判りました。大切なことは、その行動が単なる社会活動ではなく、必ず信仰の中で、神のみ旨の元で行われていることに、意義があるなあと感じました。最後に、"臨床パストラルケア"について、その効果や実績等について調査してみるつもりです。

文責 福田信三、藤井恵津子


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