イエスは幼い頃から絶えず御父への深い信頼に結ばれました。すべてにおいて御心にかなうことはイエスの優先選択でした。したがって、私たちはイエスの生き方に答えるためにどんな選択を優先すべきであろうか、これらのことは今月の祈りの中心です。
「物持ちになればなるほど、幸せになるだろう」「もっと多く持つほうが増し」という生き方は現代社会の人々の心に浸透しています。ものを所有し、「もの」からの満足さを求める欲望は現代社会の人々の生き方をかなり形成しつつあります。結局、「ものを持つ」という意欲から、少しずつ「ものから満足さを得る」又は「もの」の持ち方によって人間関係を評価するという傾向が強くなり、現代社会の人々の関係作りの中で重視されているに違いありません。
イエスが望んでいる生き方は現代社会に見られる生き方と違います。イエスの生涯に見られたように、最も根本的な彼の望みは、すべてを御父に委ねることです。その生き方こそ、私たちの関心と注目を引いてくれたものです。イエスと同じように、すべてを神の御手に委ねるなら、どれほど自分が無力であるかに気づくようになります。すべてを神からいただいた恵みとして認めるなら、すべてを自分の力で所有することによって計ることはあり得なくなります。このような「心の貧しさ」と「心の自由」から生じてくる解放感は、かえって「ものの所有の価値観」よりもっと私たちを安心させてくれる価値観となります。
【聖書の参照】マタイ5:1-12、マタイ5:1-16、ガラテヤ5:16-26、フィリピの手紙4:11-15、1テモテの手紙6:5-10,
17-19、1ペトロの手紙5:1-11