誕生から洗礼までのイエスの生涯についての言及はあまりありませんが、今月の祈りで、想像力を使って、30年間の隠れていたイエスの生涯に触れていきます。
例えば、神のみ旨に忠実に従うイエスはどのような幼年時代を過ごしただろうか、苦しんでいる人々の気持ちをよく同情していたイエスはどのような少年時代を送っていただろうか、言葉と行いを通して神の愛を常に表していたイエスはどのような青年時代を体験してきただろうか、そういったことに深く触れることは今月の祈りの中心です。人が成長するのに、様々な時代を経て少しずつ自分の性格や生き甲斐などが発展していくように、新約聖書の中で描かれているイエスの姿はきっとイエスの30年間の生涯と緊密につながっているに違いありません。
私たちは自分の青少年時代を思い出しながら成長してきたことを感じるように、イエスもきっと幼年時代の色々な緊張感や楽しみを通して成長されたでしょう。こうして、イエスの10歳代・20歳代の夢、疑問点、失敗や成功などを味わうこともできるではないでしょうか。
もし、イエスの隠れた30年間の生涯を直接に想像することができなかったら、家庭の中でマリアとヨセフはどのようにイエスを育てていたか、それを想像してみてください。今月、イエスの生涯に親密に触れることによって、私たちは彼ともっと深く結ばれ、日々の生活の中でイエスの呼びかけに対する私たちの応えが積極的なものとなるように、その恵みを求めましょう。
【聖書の参照】主の奉献、ルカ2:22-38、ナザレでの生活、ルカ2:39-40; 51-52、神殿でのイエス、ルカ2:41-50、マタイ2:13-23,ヘブライ人の手紙1:1-2。