犯した罪を認め後悔すれば、どうなりますか・・・？
　或る日、プロシャの国王フリードリッヒ二世はスパンダウ市の刑務所を訪れた時、囚人たち一人一人にどういう罪で牢獄に入れられたか質問しました。囚人たちの答えは、「あの罪でここに入れられたが、それはでっち上げだ！」とか、「裁判官が間違ったために、ここにいるのだ！」とか、「これは全くの不正だ。俺は決して悪人ではない！」等のようでした。

　しかし、ただ一人の囚人はこのように答えた。「俺は悪い人間です。非情に悪いことをしましたので、ここに入れられたのは正当です。一生その罪を償うつもりですが、牢獄で自由が奪われただけでは、充分でないと感じています。俺は本当に情けない奴です。」これを聞いた国王は、次のように言いました。「お前のような悪人が、こんなに罪のない人々と一緒にいるのは良くない。直ちに、ここから出なさい！」と。

　現在は１８世紀と違って、国の最高権力者は囚人を釈放する権限を持っていない。しかし、神様は依然として、罪を認め後悔する人を罪のない人にすることが出来ます。この王様以上のことがお出来になります。確かに、「罪を許された人は、幸せです。」　　　　　　　　　　　　

ヨンパルト神父