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第50回 結婚準備セミナーを終えて |
教会での結婚式には結婚のための準備が必ず必要です。司祭の叙階のために、長い準備がされることは皆様ご存知のことでしょう。結婚の秘蹟は、叙階の秘蹟と人生の上で同じような意味を持つものです。ですから、十分な準備が必要です。 六甲教会では、6月7日に第50回の結婚セミナーが終わりました。年間3回づつ開催されていますので早や17年になります。その間887組の受講者があり、それぞれ熱心にまた楽しそうにセミナーに参加されました。最後の感想文では、いつも感謝の言葉が書かれていてその言葉に励まされながら続いてきたように思います。印象に深いのは、「結構聖書って面白いものだと思いました。また読んでみようと思います。」という感想があったことです。そして殆どの人が、「水土と8回もやむを得ず参加したけど、宗教色の説教がなくてよかった」とか、「もっと宗教の時間を取ってもよいのではないか」という感想があるのは、キリストの教えが日常の中にこそ生きるべきと考える私たちを力づけてくれます。もう一つ印象に残っているのは、「セミナーを受けた結果、結婚をやめました」という報告が、何人かあったことです。 もちろん17年間の間には順風万歩な方の人生ばかりでなく、悲しい知らせもありました。それぞれの人生で、大きな試練を受けられたのだと思います。 セミナーでは、毎年12月の初めにクリスマス会を開催していますが、子供たちが大きくなってイグナチオホールに入りきれないような会になりました。 この会を支えているのは、多くのスタッフと多くの司祭です。私たち夫婦は司会を17年間させていただきましたが、ご自分の経験を包み隠さず話してくださるカップル、いつもにこやかに受付をしてくださる方、お茶を配ってくださる方などなどとても素晴らしいボランティアに恵まれています。セミナーを卒業して、自分たちの体験談を話してくださる間、カップルの赤ちゃんを皆でお守りをしたこともありました。 私たちは決して出来のよい優等生なカップルの集まりではありません。しかし、一つ共通しているのは「夫婦の間には会話ばかりでなく、対話が必要だ」と思っていることだと思います。世間話の会話ではなく、相手の心に共感するような、「相手を大事にする心を努力して持つようにしたいと願っている」といってもいいかも知れません。これは「互いに愛し合いなさい」に共通しているのだと思っています。 (結婚準備セミナー一同 文責 藤原) |
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