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図書紹介 |
「聖パウロ その心の遍歴」 新約聖書を開いてみるとパウロの手紙は13も含まれている。しかも4つの福音書よりも早く書かれたといわれ、イエス・キリストを知るためにはパウロの手紙は貴重な資料である。また、パウロは異邦人宣教の先がけ者として初代教会の基礎づくりに心血を注いでイエスの福音を宣べ伝えた大使徒である。 この本は、そのパウロについて、生い立ちーダマスコ途上の出来事(回心)−福音宣教旅行―教会設立―諸教会との人間関係をめぐる問題―ローマでの殉教―といった彼の生涯の出来事が写真と地図により、丁寧に説明されている。 頁をめくる毎にパウロの福音宣教への情熱が伝わってくるし、また現地を旅行する気分にもなる。著者が副題として“その心の遍歴”とタイトルに書いているとおり、人間パウロの心の動きが、ある時は激しい怒りを持って表現され、ある時は親切とやさしさ、また彼の内面の苦しみなど手紙の引用文を加えながら、わかりやすく記述されている。 彼の生涯の最後は、イエス・キリストが歩まれたようにローマで監禁され尋問を受け、死刑の判決を言いわたされたのであるから、パウロの姿とイエス・キリストが重なって見えてくる感じをうける。 わたしたちが毎日曜日に参加する主日のミサではパウロの手紙が第二朗読として読まれるので、パウロに近づくためにもこの本をじっくり読んで深めてみることをお薦めしたい。 (Y.F) ※ 図書室のご利用に関しては、図書室利用のご案内をご覧下さい。 |
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