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鐘楼補修工事について

施設管理部より

 今年3月14日の評議会において鐘楼を修理することが決定された。この際、鐘楼の歴史を振り返り、修理について考察してみましょう。
 鐘楼が竣工されたのは1958年(昭和33年、46年前)です。1995年の阪神淡路大震災では幸いにも難を免れた。その年の秋に現聖堂が完成した。鐘楼は多くの信徒の強い要請により記念として残された。その際、塔本体は簡易な補修が施され、2001年には約350万円を投じて鐘を修理し、懐かしい鐘の音色が再び聞けるようになった。
 六甲教会は、灘百選の建造物として選ばれ、その紹介記事にも「搭のデザインには昔のものを踏まえて・・・」と説明がある程で市民の方にも親しまれている。
 以上のような事で今に至っているが、現状の傷み具合は搭本体表面の亀裂や木製窓枠の隙間からの雨水の浸入等で放置が許されなくなった。放置しておくと、雨水により鉄筋が錆びコンクリートを劣化させ本体が危険にさらされる。以上のことから約400万円をかけて補修する事が決定された。補修内容は、
 @ 亀裂部への樹脂の注入と外壁面吹付塗装
 A 木製硝子窓をアルミサッシに変更
以上の点より昨年8月から仕様(数量、材質等)調査を行い、業者の選定は5社から見積りを取り寄せ、比較検討して決めた。これによって塔は、自然大災害がなければ7〜10年以上延命することになる。以上が鐘楼の現況である。
 建物や設備機器を良好に維持していくためにはお金がかかります。建物や設備は経年に従い老朽化し劣化していくので保全修理が欠かせない。ですから税法上からも建物であれば30年、設備機器は3〜10年の償却が認められている。例えば3000万円の建物を投資した場合、30年償却とすると年100万円の償却費が認められ、経費に算入することができ、持主はそれを積み立てて再投資する。
 現聖堂も竣工後9年が経過し、もうそろそろ外壁の塗装替えを考えねばならぬ時にきている。これにも相当な資金が必要になる。
 以上のような事で建物や設備機器は平素より整備・点検・診断をし、管理していかねばならない。これが施設管理部の仕事で、この方面での全信徒の皆様のご理解とご支援をよろしくお願い致します。

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