ホーム 六甲教会について お問い合わせ
図書紹介

「遠藤周作で読むイエスと12人の弟子」
遠藤周作・順子著  新潮社

昨年来、図書室の机の上に置かれていたこの本は、桜井神父様がいつか教会にも講演に来られた遠藤順子夫人より頂かれた物だったようでした。何気なく頁を繰ると、活字の部分より巨匠達の名画や写真が満載された美術書のような美しい本に思わず、引き寄せられました。そして断片的にしか知らなかったイエスの12人の弟子達一人一人が、鮮明に浮き彫りになるのは、名画に依るところも大きいですが、遠藤周作氏の語り口によって、より身近に思えるのでした。例えば、ヨハネの事について「貧しい家が多いガリラヤの町には“いいとこのボン”だったなどと、或いは後々聖人としてあがめられる彼等が、私達同様の弱さを持つ駄目な人達であった事も。

最終頁に遠藤夫人が記載された、遠藤周作文学館の開館に当たっての文章が、写真と共にあり、そこに「今年(2000年)こそ教会と信者とがそれぞれ真剣な反省にたって新しい一歩を踏み出す布教元年と受け止めました。」私にはこのような立派な事は申せませんが、身近な所にまだイエスの事もまして12人の弟子達の生きざまも知らない人に、あのヴァチカンのサンピエトロ大聖堂がペトロのお墓の上に建てられたものだと云う記述などにより聖書にも興味と関心を抱いてくれたらと思い、この本をお借りして帰り、夫の机の上にソっと置いた次第です。

(J.K.)

※ 図書室のご利用に関しては、図書室利用のご案内をご覧下さい。

ページ先頭へ ホームへ
 六甲教会について お問い合わせ
(C) Copyright 2002 Rokko Catholic Church. All Rights Reserved.